第7回 ふくしまの今…風評を吹き飛ばせ!

招聘
実施日 2013年12月19日(木)・20日(金)

福島グリーンパレスにおいて、首都圏から消費者を招き、「ふくしまの今」 について学識経験者からの説明と、グループ討論参加による意見交換。また、県内生産者団体の農産物検査取組現場の視察を実施。

▼事業の様子
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▼事業の概要

絆で復興!!ふくしまSTYLE 2013

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開催日時

2013年12月19日(木)13:00~18:00

開催場所

ホテル福島グリーンパレス

福島県福島市太田町13-53
TEL 024-533-1171


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参加費

5,000円(宿泊費込)

主催

福島県生活協同組合連合会(福島県「消費者と生産者等の理解・交流促進事業」受託事業者)
地産地消ふくしまネット(地産地消運動促進ふくしま協同組合協議会)

共催

福島大学協同組合ネットワーク研究所
福島大学うつくしまふくしま未来支援センター


開催コンセプト

原発災害が否応なく教えてくれた3つのこと。

それは、「受身で黙っていてはいけない」こと。「自ら考え、判断しなければならない」こと。そして、「一人でできることには限界がある」こと。だから今、一枚岩になる必要がある。

2011年3月、突如福島にふりかかった災害はそこかしこに「分断」を巻き起こし、確かにそれらはそのままそこにある。しかし、同時に生まれつつあるかつてない「団結」については、当事者たちが気付いているだけで、語る人間はまだ少ない。

それら「団結」こそが、「一枚岩」実現への萌芽だ。

分断の例は枚挙に暇なく、それについては私たち自身が最も詳しい。しかし対立に翻弄され、目前に山積みされた問題の解決を停滞させるわけにはいかない。もし、過程のどこかで意見が分かれたとしても、必ず共有できる根源の価値観がある。

何よりも、福島の未来を担う「子どもを守る」。できる時に「怒り」を表現する。

そして具体的なこととして、現状の放射能対策は実態把握がされないまま施行されているため、期待された効果を発揮できないことが多い。ゆえに基本に立ち、あらゆる「線量を測る」。可能なすべてを測らずに、日々営まれる市民生活における有効な判断材料がない。そんな状況では、実は「分断」そのものにすら中身がないのだ。

さらに願わくば、この苦難を一枚岩になって乗り越えようとする中から生まれる新しくも普遍的価値を、国内外に提示できないか。

冒頭に記した「自ら動き、判断し、協働する」という3つの箴言。本来それらは当り前のことだった。原発災害にあったせめて前向きな機能は、「当り前がそうでなくなっていた」ことを白日の下に晒してくれたことかもしれない。

協同組合の父と言われる「環境が人格を形成する」とした「環境決定論」のロバート・オーウェン(英)は、「もし、人々の意見を一致させることができないとしたら、せめて、皆の心を寄せ合わせるよう務めようでないか」と言った。

その「心を寄せ合うべき」環境こそ、現在の福島にないか。心を寄せ合い、互いの違いを尊重しながら、一つになる。

本物の「協働」実現が、原発災害以降を生きる人間の責務なのだ。

この困難なときこそ、つながろう!福島はひとつに

平成25年度地方消費者行政活性化交付金を活用した事業の目的のひとつに「風評被害の防止」が掲げられており、福島県は、風評被害の防止に資する消費地の消費者と被災地の福島県生産者等との交流を促進し、福島県及び福島県産品に対する正しい理解の普及促進を図ることを目的とし、「消費者と生産者等の理解・交流促進事業」を立ち上げ、地産地消ふくしまネットの構成団体である福島県生協連が受託し、JAグループや県内の生産農家のグループ、福島大学の協力のもと、県外消費者を福島に招く企画を3回開催し、大阪や埼玉に出向いての企画を計2回開催してきました。

今回の県の委託事業を契機に、「福島はひとつにつながる」「福島と消費地がつながる」「福島に思いを寄せる人々がつながる」という形が、「ふくしまSTYLE」の「復興」です。

プロローグ

各協同組合の会長・専務・常務並びに、中央の支援団体である日本生協連、全中、全農全漁連、農林中金等からもご参加いただき、各組織から震災後の取組みの報告を行い、森・農・漁の再生の課題と今後の支援の在り方等について、意見交換を行います。

10:00~ 各組織より震災後の取組み報告

11:00~ 意見交換

12:00~ 昼食

第1部 ふくしまは、今…風評を吹き飛ばせ!

13:00~13:05 主催者あいさつ

13:05~16:50 パネルディスカッション

原発震災により、地域・農・漁・森が大きな課題となっています。

消費者の不安にこたえるために、参加された消費者や生産者の生の声をお聞きし、それを受けパネリストからコメントしていただくような形で進行します。

コーディネーター

高瀬雅男氏  福島大学協同組合ネットワーク研究所代表

パネリスト

「地域の再生」       丹波史紀氏  福島大学准教授

「放射線被ばくと健康影響」 熊谷 敦史氏(附属病院放射線災害医療センター副センター長・講師)

「農の再生」        小山良太氏  福島大学准教授

「漁の再生」         濱田武士氏  東京海洋大学准教授

「森の再生」        早尻正宏氏 山形大学准教授

16:50~17:00 休憩

17:00~18:00  グループワークショップ

18:00~    閉会のあいさつ

第2部 消費者と生産者等の理解・交流

※福島県産食材のごちそう満喫メニューと福島の地酒、福島の餃子や蕎麦の実演でおもてなし

18:30~18:35  挨拶

18:35~18:40 乾杯

19:00~19:30  アトラクション えん屋によるミニライブ

19:30~20:00  生産者からのスピーチ

かーちゃんの力プロジェクト・土壌クラブ・JA新ふくしまetc

20:00~20:25  参加者テーブルスピーチ

※進行役が各テーブルをまわり、インタビュー形式で行います。

20:30~      中締め

第3部 エクスカーション

放射能や風評被害と戦う福島の農業の現場を視察していただきます

8:30~ ホテル出発
9:00~ ○JA新ふくしま農産物直売所 「ここら矢野目店」(福島市北矢野目字原田東1-1)
○土壌スクリーニング デモンストレーション
○米全袋検査場   ○JA新ふくしまモニタリングセンター

※3グループに分かれて見学します
12:00~ 昼食・買い物
13:00~ ここら矢野目店出発
13:10 福島飯坂インターチャンジより東京へ

福島までの行程表

 AM8:00AM9:00AM11:00  東京駅八重洲口 鍛冶橋駐車場休憩休憩
PM12:30 「ホテル福島グリーンパレス」到着