土壌スクリーニング・プロジェクト 2

日本生協連をはじめ、全国の生協にご支援で進められております「土壌スクリーニングプロジェクト(通称:どじょスク)」も昨年11月30日現在、日本生協連12名、ならコープ37名、大阪いずみ市民生協29名、コープネット事業連合103名(ショートコース80名)、コープ共済連9名、コープぎふ14名、ユーコープ11名、コープとやま5名、明治学院大学3名、鳥取医療生協とコープみえ2名、パルシステム、東京都生協連、長野県生協連、新潟県生協連、新潟県総合生協、コープしが、JCN、コープ自然派、産経新聞、京都大学大学院各1名の計29組織、延237名の参加となっています。 調査の進捗状況は、果樹園が100%終了、水田が調査対象28,382筆の内約12,5667筆が終了し、終了率44.3%、合計しますと全調査対象38,440筆の内、22,625筆が終了し、終了率58.9%となっております。

 この間、数多くのボランティアの方々と地元の生産農家との交流が進められました。 そうしたひとつひとつの積み重ねが、風評で苦しむ福島の農家を元気づけてくれています。


福島稲荷神社において、今年も「土壌スクリーニングプロジェクト」が事故や怪我なく、無事に進めることができますよう新年初祈願祭において、ご祈祷を受けてまいりました。

福島稲荷神社について
御祭神
 豊受比売命(とようけひめのみこと)
 大國主命(おおくにぬしのみこと)
 事代主命(ことしろぬしのみこと)

由緒
社伝によれば第六十六代一条天皇の永延元年(987年)、当時朝廷に重用された陰陽師の安倍晴明が奥羽下向の際、吹島の里(福島)にさしかかったところ、西には吾妻山が空にそびえ、北には信夫山が平原の中より屹然として突出し、南は阿武隈川の清流洋々として東流し、山水の風致、自然の景勝に目を見張るのみならず、地味肥沃にして農耕に適し、将来大いに有望な地相であるとして一祠を建て、衣食住を司る豊受比売命(伊勢神宮の外宮の神さま)を勧請し、此の里の総鎮守としたことに始まります。江戸時代には福島藩の鎮守とされ、代々の藩主の尊崇を集め、境内では市が開かれ賑わいをみせました。御鎮座以来一千年を越える歴史を刻み、風光明媚な温泉と果物の里、福島の鎮守様として「おいなりさん」の愛称で、広く福島市民に親しまれています。


「安心して住める『福島』を取り戻すための活動」
 福島県生協連は、「安心して住める『福島』を取り戻すための活動」として、福島の農地の放射性物質分布マップ制作(呼称:土壌スクリーニング・プロジェクト)に取組む決定をしました。そこで、全国の生協及び日本生協連に対して、ボランティア派遣を要請しました。
 これは福島の復興に向け、ベラルーシ、ウクライナでの視察を重ねた福島大学の研究チーム主導のもと、JA新ふくしま、福島県生協連が連携した画期的な取組みです。復興には県の主要産業である、農業の再生が不可欠なのです。
 まず必要なことは消費者が、再生に向けた取り組みを通じて福島の置かれた厳しい状況と解決策、そしてその実践に対する理解を深めること。それによって幅広く組合員・職員に共感の輪が広がり、息の長い支援につながっていくことが願いです。
 「土壌スクリーニング・プロジェクト」を、福島で安全な農産物をつくるべく奮闘、そして実現する現場の取り組みを学ぶ活動として位置づけ、全国に協力を呼びかけさせていただきます。

»土壌スクリーニング・プロジェクトとは?


福島県生協連会長あいさつ

〜土壌スクリーニング・プロジェクト〜の追加支援をお願いします
 東日本大震災、東京電力福島第一原子力発電所事故被害に対する全国の生協のご支援に深く感謝申し上げます。  福島県生協連と会員生協は、この間組合員の学習活動を基に、地域の除染活動への協力、JAなどと協同した地元農産品の販売、福島の子ども保養プロジェクト、東京電力に対する損害賠償請求などに取り組んできております。
 このたび、さらなる取組みとして、福島市の農地の放射性物質分布状況を調査することとなり、この事業の名称を「土壌スクリーニング・プロジェクト」と称し、福島県生協連(所轄「風評被害と生産・流通問題プロジェクト」)、福島大学うつくしまふくしま未来支援センター、地産地消運動促進ふくしま協同組合協議会(通称「地産地消ふくしまネット」)とが、協同して、JA新ふくしまの行う農地の放射性物質分布調査を支援したいと考えています。今後、全国農業協同組合中央会(全中)や福島県、福島市に協力要請を行う計画です。
 つきましては、現在の「福島の子ども保養プロジェクト」・「安心して住める福島を取り戻すための活動」(署名・募金)の支援に加えて「土壌スクリーニング・プロジェクト」へのご支援もお願いいたします。

福島県生活協同組合連合会 会長 吉川毅一