ネバダ州ラスベガス・核実験博物館訪問


 先日のロス出張、学会AAGでの報告を終え、一路ラズベガスへ向かいました。
 目的は核実験博物館

 一大核実験場だったネバタ州に、その半世紀にも及ぶ記録を残すため、賛否両論巻き起こしながら、2005年に開館した国立の施設です。

 展示内容は基本、「アメリカは歴史上ナチス、ソ連、日本といった敵との闘いのため核開発に邁進し、そのために必要な核実験を行い、それも地上から地下に移し、また、ぬかりなく防護対策もしてきたことを証明しようするもの」という説明では、乱暴過ぎでしょうか。何にせよ、さすがアメリカが国の威信をかけた、本気の自己正当化の姿勢も伝わる、濃厚な展示でした。
 リトルボーイやファットマン他、例えば、第五福竜丸事件時に日本から緊急に送られた手紙の現物等、どうにも複雑な心境になる展示もあります。
 同時に、アメリカが国民からどう不安/不満を払拭し、もしもの場合の準備はしつつ、やはりゴミ処理問題に頭を悩ますという、日本の原発政策にまつわる問題と似た構図が昔からあったことを確認でき、興味深くもあります。
 今観てもわかりやすい当時の核啓蒙アニメやあらゆる雑誌、各種マニュアル類、果ては「ATOMIC Cafe」なる謎のレコード(放射性ロック/ブルース/カントリー/ゴスペル?)まであった放射能グッズ等々、視覚的に訴えてくるものも多くありました。
 館内での撮影は自由でしたので、写真を下に(大量です)添付していきます。その雰囲気だけでも、伝わればと願います。


























4/26/2013
事務局