担当記者さんの許可もいただき、本プロジェクト始動に至る経緯から取組みの中身、進捗状況まで触れていただいた「給食に福島米」全回を掲載します。
メディア露出時、字数等々の関係でどうしても1面的にならざるを得ない複雑かつ多面的な福島の状況を、連載で日々、しかも全国的に注目される媒体で掲載された意義は大きいと受け止めています。「日常生活の中で、普段親しい中でだけ語られている話が、初めてまとまって表に出たかもしれない」との声も耳にしました。
記事の中で特に強調したいのは、第15回目にあるように、国が安全の根拠とする土壌測定数は同じどじょスク!実施地域において31箇所なのに対し、本プロジェクトでは38,440筆×3ポイント/筆、つまり115,320箇所という事実。実に1:3,720の対比です。
福島の農家さんが、何よりまずご自分の圃場の実態把握なくして、本来の自信と誇りある農業を取り戻すことは難しくないでしょうか。また、これは農業のみならず、詳細かつ丁寧な実態把握なくして、除染等あらゆる放射能対策は期待通りに機能しないのではと考えます。
補足したい点があるとすれば、2点。
主体であるJA新ふくしま、支援に入った県生協連と日生協、そして科学的知見でプロジェクトを牽引する福島大学への言及はありましたが、昨年10月から丸一年以上、雨の日も風の日も、東北の厳しい冬も盆地の蒸し暑い夏も、あらゆる気候に翻弄されながら毎日測定を続ける現場スタッフ7名への言及も欲しかったこと。あとは、正式名称「土壌スクリーニング・プロジェクト」の記述がなかったことです。
去る10月3日、JA新ふくしま管内の果樹園測定100%達成記念に撮った、現場スタッフ全員写真も下に添えます。
11/8/2013
事務局